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給付水準の将来見通し
ゆいの画像
Q.10
財政検証の結果を見ると
少子高齢化で所得代替率が下がるみたいだね
ねぇミーコ
所得代替率ってどのくらい下がるの!?
※所得代替率については9話を参照
じゃあ少子高齢化に注目して
所得代替率の将来の見通しを見てみるニャン
まずは現役世代が何人で1人の高齢者を
支えることになるかを調べてみるニャン!
計算するとこうなるニャン!
人口比
(20~60歳÷65歳以上)
現在:1.7
40年後:1.1
でもこれは単純に人口を年齢で区切って比較したものだニャ
保険料を払っているのは働いている人が中心だから働いて
いる人が何人で1人の高齢者を支えているかが大事だニャ
あ そっか!
最近は働く女性や高齢者が増えてるって話だったね
そうだニャ
じゃあ働いている人をベースに計算してみると…
こうなったわ
働く人対比
(70歳未満就業者÷65歳以上人口)
40年後:1.2
約3割減!
今より3割も働いている人が減っちゃったら
保険料も減るし年金も3割減っちゃうんじゃないの?
確かに年金を保険料だけで支えていれば
そうなるかもしれないニャンね
でも何か忘れてないかニャ?
…あ!
積立金の活用もあるんだっけ?
二人とも大正解!
※詳しくは6話を参照
経済成長と労働参加が進む場合にはさらに積立金を活用すれば
将来の所得代替率の低下は2割ほどにとどまる見込みだニャン
この場合モデル年金の所得代替率は
今の60%程度から50%程度になると見込まれているニャ
そうなんだ
少子高齢化が進んでも将来の所得代替率は
約2割減で済みそうなことは分かったんだけど
年金の実質価値はどうなるの?
所得代替率はあくまで現役世代の所得に対する
相対的な割合だニャン
だから現役世代が豊かになって実質賃金※ が上がれば
所得代替率は下がっても年金の実質価値は維持されたり
上がったりすることもあるニャン
※物価の変動を考慮した賃金のこと
なるほど~
現役世代の賃金次第なのか~
ちなみに財政検証の試算ではどうなってるの?
財政検証では色々なケースを想定していて
それぞれのケースでの計算結果を示しているニャン
経済成長と労働参加が進むケース
経済成長と労働参加が進まないケース
などなど…
※詳しくは『2019(令和元)年財政検証結果』を参照
つまり経済が成長してより
多くの人が働ける社会を作っていけるかがカギってことね
そうだニャン!
ミーコ好きなの注文して
レクチャー代よ
勉強になったわ
じゃあ釣りたてのお魚
あ
あるかしら…