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所得代替率と年金の実質価値
ゆいの画像
Q.09
年金のことを何も知らなかったころはただ不安しかなかったけど
いろいろ調べてみると理解できるようになってきたんだよね~!
財政検証っていう定期健診をしているみたいだし…
厚生年金にも加入した方がいいんだってよ~
すごいねゆいちゃん
※詳しくは4、7話を参照
もしかしてその財政検証で私の年金額も分かるのかな?
年金って実際いくらもらえそうなの?
い いくら!?
う~ん…いくらだろう?
財政検証は個人がもらえる年金額を調べてるわけじゃないニャ~!!
なんでミーコがここにいるのよ!?
こっそりついてきたニャ
そもそも今20代の二人が年金を受け取るのは
40年ぐらい先の話だニャン
そんな未来にもらえる年金額だけを考えてもあまり意味がないニャ
でも重要なのは年金がいくらもらえるかでしょ?
例えば物価が今の倍になったのに
年金が今の額と変わらなかったら困るんじゃないかニャ?
物価が上がった分年金額も上げてもらわないと…
※詳しくは5話を参照
だから財政検証では「モデル年金」っていう
ものさしを使って所得代替率と年金の実質価値の2つの指標で将来の年金の水準を
チェックしているニャ
またまた難しい言葉が出てきた~!
ちょちょっと待って!
まずその「モデル年金」って何なの?
初耳なんだけど
もらえる年金の額は
一人ひとり加入期間や賃金が違うから
さまざまだニャン
そうだけど…
だから財政検証では加入期間や賃金に
一定の仮定をおいた『モデル年金』をものさしとして
日本全体の年金の給付水準が
将来どのように変わるかをチェックしているニャ
じゃあ
財政検証では私の年金は分からないのかぁ…
自分の年金額が知りたければねんきん定期便でチェックできるニャ
そうなんだ
そしたら私の年金もモデル年金と同じように
変化するって考えていいの?
まぁ正確にはこれからの働き方による部分が大きいニャンけど
もし今とそんなに変わらないニャらだいたいそのとおりだニャ
じゃあさっき言ってた『所得代替率』って何?
難しそうな…
年金額がその時の現役世代の所得の何%にあたるかを表したものニャン
そっか
日本の年金は賦課方式だから現役世代の賃金に応じた
年金を支給できるってミーコが言ってたよね
そうだニャ
それから『年金の実質価値』は今の物価に換算した年金額だニャ
今の物価に直していくら分の買い物ができるかをみているんだね
でもなんで『所得代替率』と
『年金の実質価値』の2つでみるの?
ややこしくない?
現役世代の賃金も将来は変わっていくニャ!
『賃金の実質価値』つまり「今の物価に換算した賃金」が
上昇すれば所得代替率が変わらなくても『年金の実質価値』は
上昇することになるニャ
そっか『年金の実質価値』は今の物価に直したら
年金額はどのくらいになるか
『所得代替率』はそのときの現役世代の所得(≒生活水準)と
比べた相対的な水準はどのくらいかを見ているんだね~
二人とも大正解~!!
で結局その『所得代替率』と『年金の実質価値』は
将来どうなるの?
やっぱり少子高齢化で下がるのかな?
次の話で説明するニャン
※詳しくは10話を参照